育種をしていく上での注意
2015.06.10 06:22|カリブラコア|
しばらく、出荷をお休みしていたカリブラコアの出荷がまた始まりました。
出荷をお休みさせて頂いたのには、ちょっとした理由があったからです。松原園芸の過ちになることなので、あまり公開することでもないのですが、個人育種家さんや生産者の方で、これから育種をしていきたいという方や、まだ就農していないけどこれから後を継いで生産者をやりながら育種をしていきたいというかたもこのページをご覧になっているかと思うので、皆様のこれからの商品開発のご参考になればと思い、ここにその理由を記載しおこうと思います。
つい3週間前ほど、とある大手種苗メーカーさんから、その弁護士さんを通してA4サイズの文面が届きました。
そこには、その会社が所有する植物の商標が、松原園芸のカリブラコアの品種名「カリエルテ」(そのときまでの品種名です)と類似しているため、商標法上の侵害であると書面で通知されていました。
つまり、簡単にいえば訴えられてしまったという訳です。
で、、、ただちに販売を停止して、その品種名は使用しないということをつい先日までに書面で契約をして、さらに文面で謝罪をし、示談に至ったという訳です。
今回は、法律上、完全に松原園芸の過失ということになります。
ただ、松原園芸では、品種名を決めるときは、必ず商標に触れないように、自分で商標を調査してから決めています。
今回のカリエルテという名前も販売する前に、商標の検索を行って、類似商標を検索する『呼称検索』という方法でも検索しましたが、何も該当する商標はなかったため、安心して販売をしておりました。
それでも、検索は所詮、コンピューター上の限界があるので、まったく同じ名前でなくても、その会社から類似していると思われてしまえば、訴えられてしまうということです。
そんなことがあり、カリブラコアの品種名を変更していかなければならず、また、出荷をしばらく停止しなければならなかったので、すべて、摘芯をして、もう一度株を作り直していました。
今まで使っていた、ラベル数万枚とA4サイズのポップ1000枚くらいもすべて廃棄処分をしました。もったいないですが、しかたありません。
そこから、新しい品種名を決めて、ラベルをデザインし直して、ようやく再出荷がはじめられるという訳です。
新しい品種名は『ティエルノ』シリーズとしました。
ティエルノは、『優しい』とか『柔らかい』という意味のスペイン語からつけました。ふんわりと優しい感じで広がっていくカリブラコアなので、その意味を込めてつけました。
1枚目の写真が、昨日作ったアソート(1ケース24ポット入、3.5号苗)です。

2枚目が、ラベルで、

3枚目がA4サイズのPOPです。

4枚目の写真は、販売サイズのポット苗(クリアイエロー)です。

5枚目の写真は、7号鉢へ3株植えにして、1か月後の様子です。

こんな風にこんもりとびっしり花を咲かせてくれます。
そんなわけで、今回はいままでに経験したことのないことが盛りだくさんで、いろいろと勉強にもなりました。ラベルの損失は授業料だと思っています....
商標についても、自分でいろいろを勉強をすることができました。
これから、いろいろな品種を作っていくときは、こういうことも起こるんだということを考えながら、商品を開発していかなければならないということも経験できました。
また、とっても小さな農家で、販売数量がすくなくても関係ありません。新しい商品を開発して、販売をすれば、大手メーカーと土俵は一緒になります。しっかりと自分の権利を守ることを考えていかなければなりません。
松原園芸でも今後の商品展開では、しっかりと権利を守れるように、商標の登録も進めていこうと思っています。
ちっちゃな花農家でも、やることは一流企業なみのことをしていかなければいけないということを今回の件で本当に勉強させて頂きました。
これから育種をさせる方も、商品名には十分ご注意下さい。
お問い合わせはこちら→(お問い合わせフォーム)までお願いします。
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出荷をお休みさせて頂いたのには、ちょっとした理由があったからです。松原園芸の過ちになることなので、あまり公開することでもないのですが、個人育種家さんや生産者の方で、これから育種をしていきたいという方や、まだ就農していないけどこれから後を継いで生産者をやりながら育種をしていきたいというかたもこのページをご覧になっているかと思うので、皆様のこれからの商品開発のご参考になればと思い、ここにその理由を記載しおこうと思います。
つい3週間前ほど、とある大手種苗メーカーさんから、その弁護士さんを通してA4サイズの文面が届きました。
そこには、その会社が所有する植物の商標が、松原園芸のカリブラコアの品種名「カリエルテ」(そのときまでの品種名です)と類似しているため、商標法上の侵害であると書面で通知されていました。
つまり、簡単にいえば訴えられてしまったという訳です。
で、、、ただちに販売を停止して、その品種名は使用しないということをつい先日までに書面で契約をして、さらに文面で謝罪をし、示談に至ったという訳です。
今回は、法律上、完全に松原園芸の過失ということになります。
ただ、松原園芸では、品種名を決めるときは、必ず商標に触れないように、自分で商標を調査してから決めています。
今回のカリエルテという名前も販売する前に、商標の検索を行って、類似商標を検索する『呼称検索』という方法でも検索しましたが、何も該当する商標はなかったため、安心して販売をしておりました。
それでも、検索は所詮、コンピューター上の限界があるので、まったく同じ名前でなくても、その会社から類似していると思われてしまえば、訴えられてしまうということです。
そんなことがあり、カリブラコアの品種名を変更していかなければならず、また、出荷をしばらく停止しなければならなかったので、すべて、摘芯をして、もう一度株を作り直していました。
今まで使っていた、ラベル数万枚とA4サイズのポップ1000枚くらいもすべて廃棄処分をしました。もったいないですが、しかたありません。
そこから、新しい品種名を決めて、ラベルをデザインし直して、ようやく再出荷がはじめられるという訳です。
新しい品種名は『ティエルノ』シリーズとしました。
ティエルノは、『優しい』とか『柔らかい』という意味のスペイン語からつけました。ふんわりと優しい感じで広がっていくカリブラコアなので、その意味を込めてつけました。
1枚目の写真が、昨日作ったアソート(1ケース24ポット入、3.5号苗)です。

2枚目が、ラベルで、

3枚目がA4サイズのPOPです。

4枚目の写真は、販売サイズのポット苗(クリアイエロー)です。

5枚目の写真は、7号鉢へ3株植えにして、1か月後の様子です。

こんな風にこんもりとびっしり花を咲かせてくれます。
そんなわけで、今回はいままでに経験したことのないことが盛りだくさんで、いろいろと勉強にもなりました。ラベルの損失は授業料だと思っています....
商標についても、自分でいろいろを勉強をすることができました。
これから、いろいろな品種を作っていくときは、こういうことも起こるんだということを考えながら、商品を開発していかなければならないということも経験できました。
また、とっても小さな農家で、販売数量がすくなくても関係ありません。新しい商品を開発して、販売をすれば、大手メーカーと土俵は一緒になります。しっかりと自分の権利を守ることを考えていかなければなりません。
松原園芸でも今後の商品展開では、しっかりと権利を守れるように、商標の登録も進めていこうと思っています。
ちっちゃな花農家でも、やることは一流企業なみのことをしていかなければいけないということを今回の件で本当に勉強させて頂きました。
これから育種をさせる方も、商品名には十分ご注意下さい。
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